サラウツで開催された『San Miguel Pro』では、サーフィンの調子は決して悪くありませんでした。
ヒートスタート5分で、ロースコアではあるものの、対戦相手よりも先に2本をまとめることができたので、
もちろんですが、それより良いスコアを目指しました。
しかし、そこから乗る波乗る波、速くタイトな波ばかりを選んでばかりで、中盤にはあっという間に逆転されていました。
ハイスコアを狙うどころか、前半の2本を上回るスコアが出せる波にまったく乗れず、
その時ヒートをリードしていた選手がミドルの波で良いスコアを得ていたので、
僕もミドルの波に手を出してみましたが、それでもスコアは伸びませんでした。
潮もどんどん動いていて、もうどのポジション、どの波が良いのか完全に見失ってしまっていました。
そしてヒート後半、必死に模索している中で、形の良いレフトが沖からブレイクするのが見えました。
ショルダー側にしか選手はおらず、この波なら逆転するスコアが出せると思いました。
しかし、波を追いかけている間に、インサイドからパドルアウトする選手が見え、
波も、僕の少し前あたりで急にブレイクがゆっくりになり、その選手が間に合ってしまう形になりましたが、
これを逃すともう良い波には乗れないと思っていた自分は、ショルダー側から競り、確実に奥にいる選手から強引に波を奪いました。
結局、レギュラー方向にパドルするしかなかったので、そのままレギュラー方向へ行くしかなく、
波は取ったものの、パドリングインターフェアを取られ、一気に4位に。
逆転に必要なスコアも7点代になり、そのままヒートは終了しました。
今回のヒートでは、波とのタイミングの悪さもありましたが、
良くない波でも自分の得意な技を出せば、十分に逆転できるヒートだったと思います。
自分のサーフィンが知らないうちに守りに入ってしまっていること、
そして、持っている力をほとんど出していないということに気付かされた試合でした。