3年ぶりのバリ島・クラマスはとても楽しく、リラックスして試合に挑むことができました。
R1から勝ち上がっていけたことで、クラマスの波でたくさん練習ができ、
波のクセもも理解していけたし、調子も徐々に上がっていることを自分自身が実感。
クォーターやセミではサイズもダウンし、リーフにしっかりヒットした波しか割れなくなっていたので、
サイズのある時のクラマスよりクセが少なく、グーフィーフッターにはちょうど良い波の速度で、
上手く波をキャッチすることさえできれば、すごく乗り易い波でした。
ファイナルでは、同室だったショウタとともに、楽しんでエアーをしまくり、魅せるサーフィンをしようと決めていました。
結局、ファイナルは波も少し柔らかく、お互いエアーを決めることはできませんでしたが、
優勝した大野マー君にはない、僕たちの世代にしかでいない、
新しいサーフィンに思い切りチャレンジできたことは、とても良い経験でした。
「もっと奥で待って、マー君にプレッシャーを与えないと!」と、たくさんの人が思っていたかもしれません。
でも、戦い方はひとつではなく、サーフィンが進化する以上、戦い方も変わっていくと思います。
今年はクラマスでWTが行われる予定です。僕のやっていたエアーとはまた次元が違うとは思いますが、
大会を見て、きっと僕たちがトライしたことは間違いではなかったと思うはずです。
来年、さらに成長した自分で、今度はメイクして勝つことができたら、
そしてまた下の世代が世界との差をあけられないきっかけになるようなサーフィンができればと思っています。
Photos:Sadahiko Yamamoto